本棚を眺めながら気づいた共通点
先日、自分の本棚に並んでいる本を眺めながら「なんでこの本を読もうと思ったんだっけ」という理由を一冊ずつ思い出していました。
私は整理整頓が得意ではないので本棚もかなり雑多な感じになっています。ジャンルもサイズもばらばらに本が並んでいる状態ですが、思い返せば本を買った理由も様々でした。
好きな作家の本だったから,
SNSで話題になっていたから
そのとき興味があるテーマだったから
資格試験の勉強のために必要だったから
中でも特に多かった理由が「好きな作家がおすすめしていた本だから」というものです。
名付けて「推しの推しは推し(仮)」方式です。
私はこの方法でたくさん面白い本に出会ったので、本選びに迷っている方に「こんな選び方もあるよ」というひとつの提案としてご紹介したいと思います。
作家の愛読書をおすすめする理由
作家はたくさんの本を読んでいるから
食べ歩きが趣味の人に美味しいお店を聞くように、面白い本はたくさん本を読んでいる人に聞くのがいちばん。書き手である作家はたくさんの本を読んでいる読み手でもあるはず…
好きな作家の好きな本は自分の好みにあっている可能性が高いから
人付き合いと同じで、作家や文体にも人によって相性があります。例えば村上春樹さんの小説は人によって好みがわかれるということで有名です。
私は作家の作家の愛読書を読んでいるときにご本人の作風と共通するものを感じることがあります。
ストーリーや作風は全然違っても大事にしている価値観やポリシーのようなものがどこか似ているのかもしれません。
となると、その作家の本が好きなら、その作家が推す本もやっぱり好きになる可能性が高いのでは!?と思うのです。
読書の幅を広げやすいから
普段自分が読んでいる本と違うタイプの本を探すのは難しいもの。ついつい同じ作家や、似たカテゴリの本を選んでしまいがち。
でも、普段の自分が選ばない本の中にお宝本が眠っている可能性は大いにあります。
推しが推している本というてこを使えば、ちょっとチャレンジングな読書にも飛び込むことができます。
元の作品をより楽しむことができるから
多くの場合、作品の中に登場する本はただ出てきているだけではなく、その作品のオマージュとして機能していることがあります。作中に出てきた本を読みながらそのリンクに気がつくと元の作品の理解も深まりより楽しむことができます。
私が実践している具体的な方法
本の中に登場した本を読む
私は伊坂幸太郎さんの小説が好きなのですが、伊坂作品にはドストエフスキーを愛する人物が時々登場します。
例えば殺し屋たちが活躍する『グラスホッパー』では殺し屋のひとりが『罪と罰』を愛読していますし『ゴールデンスランバー』では主人公がドストエフスキーを読もうとしている場面が登場します。
私自身もこの影響を受けて新潮文庫の『カラマーゾフの兄弟』を読んだのですが、あまりの面白さにびっくりしました。
ロシアの古典ということで、勝手に暗くて難しい話だと思いこんでいたのですが、哲学的な要素がありながらもエンタメ性も抜群で、今も時折読み返す一冊です。
さて、ここで一点付け加えておきたいのですが、
個人的な基準として、作家が帯の推薦文とか文庫版の解説を書いているくらいではまだその作家の「推しの推し本」とはいえない気がしています。
作家が自分の作品にも登場させるくらい思い入れがある一冊を探すのがおすすめです。
作家のインタビュー記事を探す
「〇〇(作家名) 愛読書」
などのワードで検索すると、様々な作家のインタビュー記事がヒットすると思います。
私も以前、西加奈子さんの小説を読んで感動した時に、ネットで西さんのインタビュー記事を探したことがありました。
その時に見つけたのが、西さんと角田光代さんがおすすめの本について語りあっている内容の記事でした。
好きな作家2名の対談記事ということでわくわくして読んだのですが、実際その記事の中で紹介されている本も面白い本が目白推しでした。
角田光代さん×西加奈子さん|人気作家が「年末読みたい本」とは?おこもり読書のすすめ
角田光代さん×西加奈子さん|人気作家が「年末読みたい本」とは?おこもり読書のすすめ | アマノフーズ公式ブランドサイト東京下町のとある街角にひっそりと佇むアマノ食堂。この店に訪れるお客さんの“おいしいお話”を毎週お届けしていきます。第12回のテーマは「読書」。慌ただしい毎日、ゆっくり本を読みたい気持ちはあるけれど、気付けばもう年の瀬!という人も多いのではな...
この対談で紹介されている、アーザル・ナフィーシーの『テヘランでロリータを読む』、ジャネット・ウィンターソンの『灯台守の話』、ミランダ・ジュライの『あなたを選んでくれるもの』、ジョンアーヴィングの『ホテル・ニューハンプシャー』、開高健の『輝ける闇』。どれもすごく面白かったです。
きっと本屋さんに並んでいても自力では見つけることができなかった本たちだと思います。
私がよく見ている媒体
ウェブの対談記事を例にあげましたが、雑誌の特集やエッセイ内での紹介、YouTube動画等様々なメディアでも作家の愛読書が紹介されています。
以下は私がいつも楽しく見ている媒体です。ご参考ください。
好書好日
本の情報メディアサイトです。
様々な記事がありますが『作家の読書道』『小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。』という企画の中で、作家の愛読書が紹介されています。

出版区
youtubeのチャンネルです。
『本屋ついていって1万円あげたら何買うか』のシリーズがおすすめです。https://www.youtube.com/c/shuppunk
おわりに
ありふれた方法かもしれませんが「推しの推しは推し」方式は、読書だけではなく、本を選ぶ時間そのものも少し楽しくしてくれる気がしています。
次に読む一冊に迷ったときに、ふと思い出してもらえたらうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!





コメント